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公益財団法人 北杜市農業振興公社について

公社の概要

設立趣旨

北杜市農業振興公社は、合併前の明野村において、当時、茅ケ岳西面の区画整備事業(県営畑地帯総合整備事業)を進めていくことに併せ、その完成した農用地の利活用を円滑にするため、「明野村農業振興公社」として平成8年11月に設立されました。平成8年12月には、農地保有合理化法人として承認され、整備事業の進展に伴う優良農地を意欲的中核農家や新規就農者等に貸し出し、貸し手農家に安定した収益を約束することで、地域農業の活性化に貢献してきました。

その後、行政が一本化された中で、北杜市全域にも農地の流動化を進めるため、平成20年4月に「北杜市農業振興公社」と改称し、現在、農業法人を含めた農業の担い手の育成を積極的に進めるなど、行政と連携した農業振興を進めています。

近年は、山梨県や北杜市と連携し、農家の高齢化や後継者不足で急増する耕作放棄地の解消とその集積により、農業生産法人を中心とした担い手に積極的に農地を貸し出し、農地の保全にも取り組んでいます。

また、農業用用排水施設やその付帯施設としての太陽光発電施設の管理等により、企業の農業参入や大規模農業生産法人の誘致等を行い、地域の雇用も含めた地域活性化と新しい農業の担い手づくりにも取り組んでいます。

主な業務

公社は北杜市の農業振興に資するため、次の事業を実施しています。

農地利用集積円滑化事業

農業経営基盤強化促進法基本構想に則り、効率的かつ安定的な農業経営を営む者に対する農地の利用の集積の円滑化を図るため、離農農家や規模縮小農家などから委任を受けて、その者を代理して農地等について貸付け等を積極的に行う事業です。
 具体的には、農地を「貸したい・借りたい」などの農地情報を収集し、その情報等を基に耕作放棄地解消や面的総合整備支援を行うことで、大規模な優良農地を借受け、企業・営農組織・新規就農者等の担い手に貸出し、農地の利用集積を積極的に進める事業です。
 現在、イオンアグリ創造(株)等の多くの企業や農業生産法人、地域の営農組織さらには、若い新規就農者等に対して、当公社を通じ貸付け(利用権設定)を実施しています。

農業の担い手育成業務

農家が高齢化し、遊休農地等が増大する中、北杜市の農業の担い手を育成するため、効率的かつ安定的な農業経営を営む支援、北杜市への就農定着支援や参入支援を積極的に行う事業です。
 具体的には、意欲ある担い手には、経営改善計画の提案、規模拡大等をするための農地の集積や法人化支援、農業経営に関する各種制度等の情報提供等を実施しています。
 新規就農者等には、地域の農業者の紹介や就農支援策等の情報提供を行い、参入企業や農業生産法人等については、その基本である地域・大規模集積農地・施設等の照会や地域・地権者等との調整など農業参入に関する支援を行っています。
 北杜市は、その気候や水質から、多くの有機栽培農家の就農者が目立ち、また(株)村上農園などの水耕栽培企業等の参入が極めて多いのが現状です。

その他収益事業として、地域活性化推進事業と施設維持管理事業を行っています。
 地域活性化推進事業は、サンフラワーフェスのひまわり畑等の農村活性化作物の栽培管理・公社所有の農業機械を使った農作業受託等の業務や北杜市のオリジナル商品・特産物・農産物等の製造販売・斡旋の業務です。
 また、施設維持管理事業については、大規模農業生産団地等の駐車場及び太陽光発電施設の管理運営業務です。

公社の沿革

平成3年7月県営畑地帯総合整備事業明野地区取組開始
平成8年11月「明野村農業振興公社」として設立
平成8年12月農地保有合理化法人の承認取得
平成16年11月峡北地域の7町村が合併し、「北杜市」となる
平成18年4月農村公園直売所の指定管理者
平成20年4月「北杜市農業振興公社」に改称
平成20年4月永井原大規模農業生産団地に(株)村上農園、(株)日本農園を誘致
平成21年8月下笹尾江戸山地区の集積利用による星野リゾートの農業参入
平成21年6月永井原農業用排水施設完成
平成22年3月江草地区区画整備によるダイワ・ヴィンテージの農業参入
平成22年8月農地利用集積円滑化団体に認定
平成22年12月永井原太陽光発電施設完成
平成24年3月公益法人移行のための農村公園直売所の指定管理者の解約
平成23年4月大内窪耕作放棄地集積によるクリスタルシステムの農業参入
平成24年8月小笠原机地区耕作放棄地集積によるイオンアグリ創造の北杜市参入
平成24年10月公益財団法人に移行登記
平成25年2月白州町上教地区耕作放棄地集積によるシティファームの参入支援
平成25年3月白州町北原工区に(株)グランパの参入(ドームファーム北杜)